小さな小鳥がいました。
彼女はいつも歌を歌っていました。
彼女は毎日空を泳いでいました。
彼女は昼はうたた寝もしました。
彼女にはたくさんの仲間がいました。
夕方には帰る家もありました。
彼女は季節の変わり目のには世界を巡る旅もしました。
でも、小鳥は歌を歌っていると思ったことはありません。
小鳥は空を泳いでいると思ったことはありません。
小鳥は昼のうたた寝に優越感を感じたことはありません。
小鳥は仲間に友情を感じたことはありません。
夕方に帰るのは家ではなく倒れかけた木の枝。
小鳥の旅は決められた回路を命をかけて渡る過酷な旅です。
人は歌を歌えます。
人は空を泳ぐ夢を見る事ができます。
人は昼のうたた寝に幸せを感じることができます。
人にはたくさんの仲間に友情や愛情を注ぐことができます。
夕方には帰る家と家族があります。
そして、人には人生と言う過酷な旅を
自分の意思で決めることが出来ます。